らくがきとかオタク日記だったりとか。
PC死んだ!と思って携帯でぽちぽちSS書いてから
PC内部にたまりにたまってた埃を掃除したらPCが快適に動き始めたので挿絵つけてみました。
掃除ってめっぽう大事、これ豆知識な!しってますよね!すいません!
文章書くって難しい…字書きさんを本当に尊敬します…。
というわけで折り曲げてSSおいときます(´・ω・)つ◇
PC内部にたまりにたまってた埃を掃除したらPCが快適に動き始めたので挿絵つけてみました。
掃除ってめっぽう大事、これ豆知識な!しってますよね!すいません!
文章書くって難しい…字書きさんを本当に尊敬します…。
というわけで折り曲げてSSおいときます(´・ω・)つ◇
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「あ」
なんとか仕事に区切りをつけ、数時間ぶりに地上へと上がると
昼間の青空が嘘のように雨粒が地面を容赦なく打っていた。
しばらく待ってみるものの一向に雨足が弱まる気配はなく、
出掛けに天気予報を確認しなかった自分を呪いながら僕は覚悟を決めて駅の方向へと足を踏み出した。
数歩進んだところで背中に雨が流れ込んできた。
水滴がカッターシャツに吸い込まれず首元を通過し、
ゆっくりと腰までのラインをなぞってゆく感覚が不快で肩をすくめた瞬間
ふいに雨が途切れた。
「風邪ひきますよセンパイ」
振り返るといつもと同じ軽薄そうな笑みをうかべた道明寺が傘を差し出していた。
しかし傘を2本持っているわけではないらしく、
自分がさしていた傘を僕に差し出したため代わりに道明寺が雨に濡れていた。
「いえ、1本しかないんでしたら結構です。それより道明寺さんこそ風邪ひきますよ。」
「あー大丈夫っす、俺は風邪ひきませんから遠慮なくセンパイどーぞ。」
そう言うと道明寺は傘を僕の手に握らせ踵を返し、それじゃまた、と手をひらひらと振って見せた。
雨足は依然として激しく地面を叩いている。
このままあと数歩離れるだけで道明寺の姿は雨に紛れて見えなくなってしまうだろう。
考えるよりも先に僕の手は道明寺の腕を掴んでいた。
「待って下さい、やっぱり受け取れません。もう僕はずぶ濡れですから道明寺さんが…」
「いいから使ってやってくださいよ。センパイ、なんか濡れた仔犬みたいで見てらんないっすもん。」
そんなに僕は哀れに見えるのだろうか。
あまりの例えに言葉に詰まっていると道明寺が続ける。
「俺はほら、『水も滴るいい男』ってやつ?だからいいんすよ、濡れちゃっても。」
にい、と更に目を細めて笑ってみせる道明寺の、長めの前髪を伝いそのまま薄めの唇から滴る雫を見てどきりとした。
ふざけた言い分だというのに思わず納得してしまいそうになる。
だからといってやはり道明寺が濡れて帰っていい理由にはならない。
どうすれば傘を返せるのだろう…。
「どうしたんすか、黙っちゃって。あ、惚れなおしちゃいましたか?」
うひひ。
軽薄そうに笑う道明寺に僕は…
「そうですね、離れ難くなっちゃいましたから一緒に帰りましょうか、よければうちに泊まっていってくださいね。」
道明寺は目を丸くしてから、そう言われちゃ断れないっすねえ、などと呟いて大人しく傘に入った。
僕の反撃はどうやら成功したようだった。
「あ」
なんとか仕事に区切りをつけ、数時間ぶりに地上へと上がると
昼間の青空が嘘のように雨粒が地面を容赦なく打っていた。
しばらく待ってみるものの一向に雨足が弱まる気配はなく、
出掛けに天気予報を確認しなかった自分を呪いながら僕は覚悟を決めて駅の方向へと足を踏み出した。
数歩進んだところで背中に雨が流れ込んできた。
水滴がカッターシャツに吸い込まれず首元を通過し、
ゆっくりと腰までのラインをなぞってゆく感覚が不快で肩をすくめた瞬間
ふいに雨が途切れた。
「風邪ひきますよセンパイ」
振り返るといつもと同じ軽薄そうな笑みをうかべた道明寺が傘を差し出していた。
しかし傘を2本持っているわけではないらしく、
自分がさしていた傘を僕に差し出したため代わりに道明寺が雨に濡れていた。
「いえ、1本しかないんでしたら結構です。それより道明寺さんこそ風邪ひきますよ。」
「あー大丈夫っす、俺は風邪ひきませんから遠慮なくセンパイどーぞ。」
そう言うと道明寺は傘を僕の手に握らせ踵を返し、それじゃまた、と手をひらひらと振って見せた。
雨足は依然として激しく地面を叩いている。
このままあと数歩離れるだけで道明寺の姿は雨に紛れて見えなくなってしまうだろう。
考えるよりも先に僕の手は道明寺の腕を掴んでいた。
「待って下さい、やっぱり受け取れません。もう僕はずぶ濡れですから道明寺さんが…」
「いいから使ってやってくださいよ。センパイ、なんか濡れた仔犬みたいで見てらんないっすもん。」
そんなに僕は哀れに見えるのだろうか。
あまりの例えに言葉に詰まっていると道明寺が続ける。
「俺はほら、『水も滴るいい男』ってやつ?だからいいんすよ、濡れちゃっても。」
にい、と更に目を細めて笑ってみせる道明寺の、長めの前髪を伝いそのまま薄めの唇から滴る雫を見てどきりとした。
ふざけた言い分だというのに思わず納得してしまいそうになる。
だからといってやはり道明寺が濡れて帰っていい理由にはならない。
どうすれば傘を返せるのだろう…。
「どうしたんすか、黙っちゃって。あ、惚れなおしちゃいましたか?」
うひひ。
軽薄そうに笑う道明寺に僕は…
「そうですね、離れ難くなっちゃいましたから一緒に帰りましょうか、よければうちに泊まっていってくださいね。」
道明寺は目を丸くしてから、そう言われちゃ断れないっすねえ、などと呟いて大人しく傘に入った。
僕の反撃はどうやら成功したようだった。
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